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TikTokでは「ありのままの自分」を見せるべし! 「音楽以外のアイディア」をリスナー獲得につなげる、アーティストのための活用術

January 14, 2021


日々さまざまなショートサイズの動画がアップされているTikTok。2020年はここ日本でも瑛人「香水」、YOASOBI「夜に駆ける」など「TikTok発」のヒット曲がチャートを席巻し紅白出場を果たすなど、いよいよ音楽プロモーションに不可欠なソーシャルプラットフォームとして認知された感があります。 コロナ禍でさらにユーザー数を伸ばしたTikTok TikTokは、ユーザーが自分という存在を他のユーザーに対してダイレクトに表現することに最適な動画アプリです。中国で生まれた同アプリは、アメリカ産の競合アプリmusical.lyとの統合以降急速に世界中に普及。今や154ヶ国で利用できるだけでなく、75ヶ国語に対応しています。ダウンロード数は全世界で15億を超えていて、全世界で約8億人の月間アクティブユーザーを抱える他、「1日あたりの平均使用時間」も52分という長さを誇っています。すっかりTikTokは全世界のSNSユーザーのチェックルーティンに仲間入りを果たしたと言えるでしょう。 米調査会社Sensor Towerの調査によると、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴う各国のロックダウンが始まった3月の最初の23日間で、2月のダウンロード数から27%増加の620万ダウンロードを記録したとのことです。 また2020年4月には、新型コロナウイルス(COVID-19)への対応の最前線で働く医療従事者や教育関係者、地域コミュニティをサポートするために2億5,000万ドルの寄付を行うと発表。さらに、信頼できる組織・団体が公衆衛生に関する重要な情報を提供するための支援に2,500万ドルを、再建を図る企業向けに1億ドル相当の広告枠も提供すると発表しました。 TikTokの主なユーザー層は16歳から24歳ですが、理念として「全年齢向けのアプリ」を掲げています。実際、年齢層の違ういくつかのコミュニティが生まれ、急成長を遂げています。TikTokでは誰が投稿しているかではなく、投稿しているコンテンツの内容が一番のポイントになります。そのジャンルは音楽からお笑い、ダンスから工作・アートまで「なんでもあり」です。 ここからは、TikTokを音楽業界のツールとしてどのように活用したらいいか、また、The Orchardで楽曲を配信しているアーティストがどのようにTikTokを活用して成功を収めているか、具体的な例を紹介していきます。 「レコメンド」と「トレンド」、それぞれの性質を知ろう アプリを開くとまず表示されるのが、「レコメンド」ページです。表示されるコンテンツは、ユーザーひとりひとりの興味、行動、エンゲージメントを反映しており、各ユーザーの興味を惹くコンテンツを優先的に表示するよう、驚くほどうまく調整されています(「信頼性」と「クオリティの高さ」も、このページに表示されるコンテンツに共通している基準です)。 「レコメンド」ページが自分の興味に基づいてコンテンツを見つける場所な一方、「トレンド」ページは、今何が熱いのか、盛り上がっているのかを見つけられる場所となっています。人気のハッシュタグや音楽のトレンド、話題のコンテンツを投稿しているアカウントが表示され、常に最新の状態に変化し続けています。もしアーティストとして参加できそうなトレンドがあれば、積極的に参加しましょう。このページでアンテナを張っておけば、それに則したコンテンツを作ることで再生回数が伸び、人気を集めることにつながります。 TikTokでは「ありのままの自分」を見せるべし 第一印象が大事なのは、現実世界でもTikTokでも同じです。クオリティが高い画像や、簡潔でわかりやすくてパンチのあるバイオグラフィー、SNSのアカウント情報などを揃えて質の良いプロフィールを整えましょう。 TikTokには、オリジナルのコンセプト、トレンド、チャレンジ、サウンドなど、なんでも受け入れてくれる土壌があります。楽曲以外のアイディアがバズる可能性も十分にあるのです。もちろん音楽アーティストである以上、楽曲に焦点を当てることが最優先ではありますが、すべての投稿がそうである必要はありません。ファンはアーティストがオフの時間にしていることや、趣味やまだ世間に知られていない才能を見るのが大好きです。また、普段の生活や制作の舞台裏を見せることで親近感を持ってもらうことができ、ファンとの関係を長続きさせることにもつながるでしょう。 他のSNS同様、ユーザーと交流してファンベースを確立し、ファンを大切にしている姿勢を示していくことも重要です。自分の投稿に寄せられたコメントに対して、フォローしている・していないに関わらず「いいね!」をしたり、返信したりする時間も定期的に取りましょう。 Instagram、Facebook、Twitterでは、投稿のタイミングは常に戦略的に、綿密に練られていなければなりません(「火曜日の夜8時がベストタイミングだからそれまで待つべし」とか、「1日に2回以上ツイートするとウザがられるからNG」とかいったアドバイスはよく耳にしますよね)。ですがTikTokでは、「レコメンド」や「トレンド」によるコンテンツとユーザーとのマッチング機能が充実していることもあり、できるだけ頻繁に投稿することが実は有効です。ただ、数を優先するあまり、クオリティが落ちてしまうことは絶対に避けましょう。いつ誰が動画を見るかわかりませんし、何がバズるかわかりません。あくまでもクオリティと継続性の両立がポイントです。 アーティストは、トラックやアルバムのレコーディング、アルバムアートの選定、ミュージックビデオの収録など、常に完璧を求めてしまいがちです。しかしTikTokではそこから解放されて、ありのままの自分を出していきましょう! ハッシュタグを制す者はTikTokを制す ここまでの内容に気をつけつつ、動画のキャプションの充実と適切なハッシュタグの付与も忘れないようにしましょう。 動画のキャプション欄を工夫することで、映像やサウンドに意味を持たせることができます。それぞれをまとめる、何らかのコンセプトを持たせるようにしましょう。また、キャプション欄はハッシュタグとして見なされる場合もあります。 ハッシュタグはTikTokのアルゴリズムの根幹を成すもので、とてもとても重要です。「トレンド」ページと同様、動画にハッシュタグを追加する時にも、そのハッシュタグがどれだけ視聴されたか、何が今トレンドなのかを確認することができます。コンテンツに関連する適切なハッシュタグは何か考えつつ、ユーザーに見られる可能性が高いものを選ぶことが重要です。キャプション欄の文字数は最大150文字までなので、戦略的に言葉とハッシュタグを選びましょう。 Instagramストーリーズとの併用は特におすすめ! 充実のシェア機能 TikTokの大きな強みの一つに、様々なシェア方法があることが挙げられます。TikTokアカウントを持っていない人に対しても、SMS、Instagramの投稿やストーリーズ(15秒以上の動画はカットされます)、Snapchat、FacebookやFacebook Messenger、Twitter、Whatsapp、さらにはメールでもコンテンツを共有できます。また、アプリにはダイレクトメッセージ機能もあります。シェア機能を活用することで、他のSNSをメインとして使っているユーザー層にもリーチできます。それによりTikTokでの再生数を上乗せすることもでき、好循環が生まれるでしょう。 様々なシェア方法の中でも特におすすめなのが、Instagramのストーリーズにシェアすることです。TikTokで作成した動画をストーリーズにシェアすると、動画の左上と右下にクリエイターのTikTokIDが追加されるので、Instagramのフォロワーを簡単にTikTokに誘導することができます。 注目の新機能「TikTok LIVE」 ファンとつながるために、絶対に活用すべき機能の一つがライブ配信機能です。現状、日本ではフォロワー数などによって判断された2000人の配信者限定でこの機能が開放されています(今後、順次開放予定とのこと)。 この新しい機能をフル活用するためにも、日頃から他のユーザーの動画に「いいね!」やコメント、シェアをしたり、デュエット機能(別のユーザーの動画の横に自分の動画を作成することができる機能)を活用したりして、つながりを深めておくことが重要です。 TikTokの達人に学ぶ! 最後に、TikTokを効果的に活用しているアーティストの例として、Tenille Arts、Russell Dickerson、Jake Millerの3人をご紹介します。 Tenille Artsは、様々な話題のハッシュタグに自分流のテイストを加えた投稿をしています。#lovesongcoversというハッシュタグに“Boys can leave. #pizza’s always there.”(男なんていらない。私にはピザがある)というキャプションをつけた彼女の動画は、116,900回再生されています。この動画は、彼女が歌うところから始まり、画面外のピザにカメラが移って、それを食べるところで終わります。このようなコミカルなコンテンツはTikTokで話題になりやすいのです。また、彼女は手を洗いながら自分の曲『Somebody Like That』を歌う#safehandsの動画も上げています。 @tenillearts Pro tip: the chorus of ##SomebodyLikeThat is the perfect amount […]

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